事例|郊外のフィットネスジムの集客改善|設計から実行まで担当した記録

郊外で地域密着型に運営されているフィットネスジムから、集客の相談を受けました。
状態は「新規の問い合わせがほとんど生まれていない」。何か施策をやっても反応がない、という段階でした。
最初のヒアリングの段階で、一つの施策に絞るのではなく、広く施策を試して反応を見る必要があると判断しました。
そのため、助言やレポートを渡す形ではなく、リサーチから施策の設計、制作、実行、改善まで、全てRe:Sol側で行う計画にしました。
いわゆるコンサルティングや広告代理店ではなく、店舗に「マーケティング担当者」が一人加わったような動きです。
1ヶ月目でWebの土台となるホームページをつくり、その後の約5ヶ月間で、オンライン・オフラインを区別せず施策を試していきます。
実行①~Webの基本施策
最初に着手したのは、セオリー通りWebです。
相談を受けた時点では、関連するキーワードで検索しても店舗が出てこない状態でした。
そこで「エリア+業種」での検索で1ページ目に表示されることを目標に、ホームページのリニューアル、SEO対策、記事コンテンツの運用、MEO対策を並行して進め、1ヶ月以内に上位表示される状態まで持っていきました。
① ホームページをリニューアル
まず、ホームページをリニューアルしました。
作って終わりのホームページではなく、SEOに強く、公開後も運用していける形にすることが目的です。
・10ページ程度の基本ページ
・記事ページを量産できる構造
を用意し、公開後に記事を追加し続けられるホームページに変えました。
あわせて、最低限のSEO施策も実施しています。
② MEO対策
次にMEO対策です。
Googleビジネスプロフィールの記載内容を一通りチェックし、書き直しました。
そのうえで、ホームページの記事と連動する形で投稿を行うように変更。あわせて、サイテーション(他サイト上の店舗情報の記載)もチェックしています。
エリアワードでの検索と地図検索の両方から、店舗を見つけてもらえる状態を整えました。
③ Google広告をテスト
SEOと並行してGoogle広告も実施。
予算は1日1,000円。約1ヶ月間運用し、検索広告による集客可能性を確認しましたが、費用対効果や商圏規模を踏まえ、一旦配信を停止しました。
広告を続けること自体を目的にせず、実際の反応を見ながら施策を入れ替えています。
中間チェックと再設計~Webだけでは厳しい、現地を歩く
Webの施策を1ヶ月試しましたが、反応はいまひとつでした。
原因ははっきりしています。商圏人口が少なく、そもそも検索数自体が少ない。Webだけで集客を作るのは厳しいという判断になりました。
そこで一度、現地に入ってリサーチをやり直します。
・店舗周辺を歩いて回る
・近くのスーパーやショッピングモールを回る
・どのような人が近隣に住んでいるのかを見る
そのうえで、地域の人がどう動いているのかを改めて仮定し、確認していきました。
実行②~オフラインへ広げる
④ 看板・入口まわりの改善
現地を見て最初に分かったのは、お店の入り口とファサードまわりが弱いということでした。
そもそも、そこに店舗があると認識されていない。
そこで、
・看板
・入り口の案内
このあたりをリニューアルしました。
Re:Sol側でデザインデータまで制作し、店舗側で施工できる状態まで用意しています。
これも「効くかどうかを試す」段階なので、極力コストをかけない形で行いました。制作したのはA1サイズの両面看板です。参考にしたのは近くの調剤薬局の看板です。
⑤ ポスティング
看板の改善と同時期に、ポスティングも提案しました。
過去にはポスティング業者を利用したものの、集合住宅中心の配布となり、成果につながっていませんでした。
今回は、チラシのデータをRe:Sol側で制作し、配布は店舗側で行ってもらう形で進めています。
さらに翌月には、自分で広域エリアのポスティングを行いました。
配布しながら地域を歩くことで、そのままリサーチも兼ねています。どのあたりにどんな住宅が並んでいるのか、店舗からどのくらいの距離感なのかを、実際に歩いて確認しました。
反応としては、チラシ300枚の配布に対して1〜2件の戻りがある水準でした。実際にチラシを見た方から来店が発生し、地域型店舗におけるポスティングの可能性を再確認できました。
一度成果が出なかった施策でも、
「施策そのものが悪いのか」 「やり方や条件が悪かったのか」
を分けて考えることが重要です。
⑥ 気づきをもとにキャンペーンを組み替える
自分でポスティングをして歩いたときに気づいたことをもとに、キャンペーンを組み替えました。
料金や訴求内容を見直し、チラシや店頭施策と連動して展開しています。
単なる値引きではなく、地域の人が利用しやすい商品として再構成しました。
これも一旦は期間限定です。まず組んでみて、反応があるかどうかを試す、という進め方をしています。
実行③~SNSはコンテンツ設計から
残るはSNSです。
見直すにあたって、まずコンテンツの設計から入りました。
基本的にはサービスを紹介するコンテンツになるため、取り組み口としてショート動画を作ることにしています。
今回もコストはあまりかけたくないので、撮影もRe:Sol側で行いました。
・モデルの選定
・スマホカメラでの撮影(照明は入れる)
この形で、ショート動画の素材を20本ほど撮影しました。
そのあとコンテンツのシナリオを考え、1本30秒ほどのショート動画を10本作成しています。
作った動画は通常投稿だけで終わらせず、低コストで広告を回して露出させました。
結果~6ヶ月で行ったことと、支援後の変化
6ヶ月間で行ったこと
・現地調査・地域リサーチ
・ホームページリニューアル(運用型・記事量産対応)
・SEO対策
・MEO対策(記載見直し・投稿連動・サイテーション確認)
・記事コンテンツ運用
・Google広告運用
・店頭看板・入口改善
・看板デザイン制作
・チラシ制作
・ポスティング
・キャンペーン設計
・Instagram企画
・Instagram動画撮影
・動画編集
・SNS投稿支援
・Instagram広告運用
方針を提案するだけではなく、実際に必要となる制作・運用まで一貫して対応しました。
支援後の変化
施策開始当初は新規問い合わせがほとんどない状態でしたが、支援の後半には、チラシ・看板・SNSなど複数の経路から問い合わせ・来店が発生するようになりました。
大幅な集客増という段階ではありません。
ただ、
「反応がよくない状態」から、「反応が返ってくる状態」
へ変化しています。
次の設計へ~探索から積み上げ、そしてサービス磨きへ
探索から積み上げへ
集客改善は、最初から正解がわかっているものではありません。
エリアや業種にもよりますが、まず最初の3ヶ月から半年をかけて「あたり」を見つけていきます。そして、あたりのあった部分を積み上げて顧客を増やしていく。これが集客の基本的な進め方です。
一発で集客できることも、たまにはあります。ただ、それは業態や価格などいろいろな条件によるので、一概には言えません。
大事なのは、積み上げていくことです。
そのために、まず当たらないことを続けるのではなく、当たることを探す。
そして、当たらなかった施策も、少し改善したり、軸をずらしたりして再チャレンジし、最適化させていく。そうやってあたりを目指していきます。
これが、マーケティング担当者の仕事だと考えています。
「この施策さえやれば集客できる」という話は、この工程が終わって絞り込めたあとに出てくるものです。
最初は、何が自分の店舗に、自分の事業に合うのかを見つけること。ここがとても重要です。
今回の6ヶ月も、オンライン・オフラインを一通り実行して、どの施策に反応が返ってくるかの「あたり」を見つける期間でした。
一通りやったことで、どの経路から反応が返ってくるかが見えてきました。
ここからは、反応のあった施策に集中し、
・続ける施策
・強化する施策
・改善して再チャレンジする施策
・やめる施策
を切り分けて、成果を積み上げていくフェーズに入ります。
売上・利益まで考えると、マーケティングだけでは終わらない
最後に、売上や利益まで考えた場合の話です。
集客はマーケティングで終わりではありません。そこからつながる店舗のオペレーション、そしてサービスそのもののブラッシュアップが非常に重要になります。
お客様がつくのは、マーケティングではなくサービスそのものです。
店舗のオペレーションを改善し、サービスを磨いていく。それによってお客様の体験が良くなり、固定客になっていきます。
目指すところとしては、固定客が7割、新規の入れ替わりが3割くらいの状態が良いと考えています。
店舗のサービス磨きも、マーケティングの一部です。フレームワークで言えば4Pのプロダクトにあたる部分です。
ここはお客様の声を聞いたり、お客様をよく観察したりしながら、サービスレベルを上げていくことが欠かせません。
つまり、店舗でのコミュニケーションがポイントになります。
Re:Solの支援
Re:Solでは、施策を増やすことだけを目的にせず、事業として何を選択するべきかまで含めて支援します。
Web、SEO、広告、SNS、紙媒体、店頭施策、制作、運用、改善まで。事業や店舗の状況に合わせて、必要な部分を組み合わせて動く「外部のマーケティング担当者」です。







