自分のお客さんは何人いる?マーケットサイズをざっくり見積もる方法

「自分のお店や会社のお客さんになる人は、いったいどれくらいいるのか」。これを大まかに見積もる方法を解説します。いわゆるTAM・SAM・SOMの考え方を、店舗や中小企業でも使える形に落とし込んだものです。
感覚で「なんとなくいけそう」と判断するのではなく、数字でマーケットの大きさをつかんでから戦略を考える。その第一歩になります。
まずは「人口 × ニーズの割合」で全体を出す
出発点は、そのエリアにいる人の数です。
- 個人向け(toC)なら、商圏内の人口
- 法人向け(toB)なら、対象エリアにあるその業種の事業所数
次に、その中で自分のサービスにニーズがありそうな割合を掛けます。例えばダイエットなら何%、腰痛なら何%といった具合に、悩みや課題を抱えている人の割合は、調べればある程度のデータが出てきます。
「人口(事業所数)× ニーズのある割合」。これが、理論上の最大マーケットです。
ポイント: 人口(事業所数)にニーズの割合を掛けて、まず全体の器を出す。
「改善したい人」だけが本当の市場になる
ただし、ニーズがある人全員がマーケットになるわけではありません。ここで大きく2つに分かれます。
- その悩みを改善したいと思っている人
- 悩みはあるが、改善せず放置する人
市場になるのは前者だけです。
さらに、改善したいと思っている人には、選択肢がたくさんあります。同じ悩みに対して、類似の改善方法や代わりの手段がいくつも存在するからです。腰痛なら、整体もあればマッサージもあり、病院も自宅ストレッチもあります。
そこで、改善したい人の数を、代替手段の数でざっくり割っていきます。厳密な均等割りでなくて構いません。大体の感覚で割った先に出てくる数字が、自分のサービスに来る可能性のある人数です。
ポイント: 「放置する人」を除き、代替手段で割る。残った数字が可能性のある人数。
商圏と競合で割ると、自社が取れる人数が見える
次に、その可能性のある人数を、実際の商圏に当てはめます。
- 店舗なら、数キロ圏内という商圏
- 法人相手なら、もう少し広いエリア
そして、その商圏内にある競合の数で、まずは一旦均等割りします。全社が平等にお客さんを分け合ったと仮定したときの人数。これが、自社の基準値になります。
ただし現実には、平等には分かれません。強い会社と弱い会社があり、10%取れる会社もあれば、1%しか取れない会社もあります。
ポイント: 商圏内の競合数で均等割りした数字が基準値。実際はそこから強弱で差がつく。
マーケティングとは「決まったパイの何%を取るか」の勝負
ここまでで分かるように、マーケットの大きさ(パイ)は、ある程度決まっています。
マーケティングとは、その決まったパイの中で、何%を取れるように強くなっていくかという活動です。
そのために大切なのが、マーケティングの設計です。行き当たりばったりで広告を出せばいいという話ではありません。
パイの大きさを見積もり、その中でのシェアを高める設計をする。この順番で考えることが、マーケティングの土台になります。
まとめ
- マーケットサイズは「人口(事業所数)× ニーズの割合」でまず全体を出す
- 「改善したい人」だけが市場。さらに代替手段で割った数字が可能性のある人数
- 商圏内の競合数で均等割りすると、自社の基準値が見える
- マーケティングは決まったパイの何%を取るかの勝負。SWOT・4P・USPで設計を磨くことが強さにつながる







